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その食塩は本物の塩ですか?減薬と漢方専門の薬剤師がおすすめする天日塩の選び方

飲食店やご家庭で、天日塩(てんぴじお)や岩塩(がんえん)に代表される天然の塩を好んで使われる方は多いと思います。それでは、天然では”ない”塩が何なのか疑問に思ったことはないでしょうか?人工的に作られた塩を精製塩と呼び、私たちのミネラル不足の原因の一つになっています。精製塩はその名の通り、精製された塩ですので、海水を精製する段階で主要なミネラル(生命維持活動に必要な主要ミネラルと微量ミネラル)を取り除いています。

この記事では、私たちのミネラルバランスを向上させることに効果的な、天日塩と精製塩の違いについて解説しています。天然の塩の生産方法や歴史について理解することで、塩がミネラルとしての生体組織と生理機能への重要性が分かるようになります。塩は生命活動を維持する為に必要なミネラルを含んでいますので、皆さんが食されているミネラルについて理解を深めて頂き、健康的な食生活の一助になればと思います。

記事監修 _ 減薬&漢方 Cosmo Life Aid

▸ 保有資格 / 薬害研究センター認定セラピスト・国際中医師・薬剤師
▸ 略歴 / 精神薬の問題や多剤併用、医療カスケードの問題を目の当たりにする。漢方や瞑想の勉強を始め、減薬と断薬専門のドクターから精神構造分析を学ぶ。現在は精神分析を主軸とした、減薬相談や健康・漢方セミナーを開催。

この記事はこんな人におすすめ
  • ご自宅で精製塩を使っている方
  • 良質な天日塩をお探しの方
  • 体の調子が何となく悪い方
  • サプリメントを利用されている方

なぜ塩選びが大切なのか?

ライナス・ポーリングのミネラル

天然の塩には、私たちの身体を正常に機能するための栄養素である、ミネラル を多く含んでいます。ミネラルが不足すると身体に不調が出てしまいますが、不調の大半の原因は水とミネラルが不足することで起きる身体の渇きであるとも言われています。

ライナス・ポーリング博士に習う

ノーベル賞を2度受賞した、ライナス・ポーリング博士はミネラルについて次のように述べています。

全ての病態、全ての病気、全ての病弊を追求すると、ミネラル欠乏に行きつく

ライナス・ポーリング

現代人のミネラル不足による欠乏症の原因は本当に様々ですが、外食やスーパーの弁当には精製塩が良く使われていますので、精製塩の影響によるミネラル不足とも考えられます。

天日塩とはどんな塩?非加熱で熟成された塩が身体に優しい

天日塩の塩田

自然の太陽光と風で、海水をそのまま天日干しにして、結晶化させる塩を天日塩と呼んでいます。天日塩は自然の恵みをそのまま頂くことが出来ますので、良質なミネラルや酵素を多く取り入れることが出来ます。

加熱処理をしていない天日塩は、熱に弱い微量のミネラルもほぼ自然界のミネラルバランスに近い状態で摂取することが出来ますし、さらに、非加熱の場合は酵素も死活することもありません。

日本で生産されている食塩は?

日本で製造されている塩は加熱処理やイオン交換膜で精製された塩が大半を占めていることが現状です。加熱処理やイオン交換膜で精製された塩は精製塩に分類され、製造工程で様々な処理を行うことによって必要な栄養素は失われてしまいます。

天日塩にはこんなメリットが
  • 自然界のミネラルバランスに近い状態で栄養を摂取できる
  • 加熱処理をしないので、酵素が死活することが少ない

ミネラルと生理機能の関係

ミネラルが不足すると様々な異常が発生

ミネラルは身体の生理機能に大きく影響をしています。身体のミネラルが不足してしまう症状を栄養失調や新型栄養失調と呼んでいますが、代表的な症状として「疲れやすくなる」、「むくみ」、「肌・爪・髪の状態が悪くなる」など様々です。

これは、神経伝達物質の生産不足、血行不良、免疫力低下、体内の水分調整不良、タンパク質の合成が不足するなど、身体の生理機能の低下が起因しています。何となく調子が悪い方はミネラル不足を疑ってみてください。

日々の生活の中でミネラルを補給する方法は様々ですが、私たちは水と塩からミネラルを補給していますので、品質の高い天日塩や水を選択することが自身の健康の重要な要素です。

ミネラルの生理機能
  • 神経伝達物質の生産
  • 血行と免疫力の向上
  • 体内の水分調整
  • タンパク質の合成

塩の選び方は製造方法をチェックしましょう!

塩の製造方法には自然結晶、加熱(平窯・立窯)、イオン交換膜、逆浸透膜の大きく4つの種類があります。ミネラルバランスは自然結晶の天日塩 が一番良いことは言うまでもありませんが、栄養素をなるべく損なわないようにする製造方法が、加熱処理(平窯・立窯)と逆浸透膜による製造方法です。 イオン交換膜で製造された塩は安価ですがミネラルバランスが悪い為、利用しないことをおすすめします。

イオン交換膜で製造された食塩

イオン交換膜を用いて生産される食塩は、ナトリウムイオンと塩化物イオンを選択的に濃縮する為に、その他のミネラル分が極端に少なくなります。イオン交換膜で製造された塩を精製塩と呼んでいます。精製塩は一般的な食塩と比べて純度が高く、不純物や微量元素の含有量が少ないため、食品や医薬品、化粧品の製造の材料として使われています。

天日塩と精製塩の製造方法の違い
  • 天日塩:自然界の海水と風のみで自然結晶させた天然の塩
  • 精製塩:海水をイオン交換膜などで人工的に精製した塩

天日塩は海水を自然結晶させる天然の塩

天日塩の塩田の様子

それでは、海水と天然の塩について考えてみましょう。雨として降った水は時間をかけて土壌を通り、川に流れて、やがて海にたどり着きます。山に降った雨と海の水が交じり合い、地球の栄養分を多く取り入れ、海水として海にたどり着きます。その海水の成分は、77.9%が塩化ナトリウムで、残りは栄養豊富なミネラルと呼ばれる無機化合物で構成されることになります。

精製塩はどんな塩なのか?

対して、人為的にミネラルを排除した精製塩は塩化ナトリウム99%以上となり、その他のミネラルはすっかり排除され、さらに食品添加物を加えられる物もあります。結果的に、精製塩のみを食塩として摂られる方は、ミネラルが不足してしまい、生理機能の低下を引き起こす原因となります。

天日塩と精製塩の違い
  • 天日塩:塩化ナトリウム77.9%以上と栄養豊富なミネラル群
  • 精製塩:塩化ナトリウム99%以上と、場合によっては食品添加物を使用

世界の文化と歴史から見た塩の使われ方

歴史から見る塩の使われ方と重要性

学術的な説明のみでは理解が進まないと思いますので、昔の人は、塩とどのように付き合っていたのか?また動物は、塩をどのように摂取しているのか?生物、民族的な視点で事例をご紹介していきます。現代のように塩の大切さが学術的に説明されない時代であっても、人間を含めた生物は自然の塩が、いかに生命活動に必要な栄養素であるか知っていた事になります。

古代ローマ人と塩の関係

紀元前700年〜400年頃、塩は古代ローマ人の給料であり、「sal」と呼ばれていたそうです。現代では給料をサラリーと呼んだりしますが語源は「sal」から来ているようです。このように塩は貨幣と同等の価値があった事が説明できます。

動物たちの自然の塩場

あまり馴染みがありませんが、自然界には天然の塩を摂取できる”塩場”と呼ばれる場所があります。塩場とは岩塩が露出した場所や、塩とミネラルを多く含んだ湧水を指し、動物たちは定期的に摂取を行うようです。この行動は、生命を維持する為に、塩とミネラルが必要であることを本能的にわかっており、親から子供へ受け継がれる行動であることがわかります。

日本の塩の歴史は精製塩の歴史

塩の工業化

日本の塩の歴史を辿ってみると、狩猟生活が終わり穀物を主体とする食事、農耕が始まった頃には、塩の生産が始まったとされています。狩猟生活は動物の肉を食することで、塩分の摂取ができて、海産物に海水による塩分を多く含んでいます。狩猟生活は塩分の摂取が容易であることが分かりますし、自然の物をそのまま食していますので、ミネラルバランスも充実しています。

穀物主体の食事は多くのナトリウムを必要とする

一方、穀物主体の生活では、塩とミネラルの獲得が難しくなること、さらに植物には多くのカリウムが含まれていますので、余ったカリウムを体外に排出するために、ナトリウムの摂取が必要となります。古墳時代から塩の生産が始まったとされていますが、生活様式の変化に合わせるために、塩の生産が必要になったと考えられています。

食塩の作られ方

それでは、どういった方法で塩は作られるのでしょうか。塩の生産について、弥生・古墳時代は”藻塩焼き”と呼ばれる焼いた海藻の灰を利用した製法が用いられていた様です。中世から近代にかけて、塩田を用いた様式に変わり、昭和30年頃まで約400年に渡り、日本独自の製塩方法として発達しました。現代にかけて、多少の機械化はありましたが、昭和30年頃までに生産されていた塩は、海の恵みを多く含んだ天然の塩です。

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