血管年齢を蘇らせる飲み物として、トマトジュースとコーヒーの2つが効果的であるという研究結果が出ていることをご存じですか?
いくら身体に良いといっても飲みすぎや品質の種類を間違えるとかえって悪影響を及ぼしかねません。自然の作物をそのまま頂く、添加物が入っている物をなるべく摂取しないなど、基本的な事を抑えて効果的に利用していただきたいと思います。
トマトジュースとコーヒーのキーワードだけでは恰も健康に良いと誤認してしまうかも知れません。トマトジュースの場合は精製塩や添加物を含む加工食品である場合がありますし、コーヒーについては加糖されている場合もありますのでかえって体に悪い影響を与えてしまいます。
この記事を読むことで、自然の物をそのままいただくことの重要性が理解できるようになります。
なぜ血管は老化してしまうのか?

年をとると血管も老化してしまいます。その原因のひとつは、悪玉コレステロールが増えることです。悪玉コレステロールが多くなると、血管に詰まって動脈硬化になりやすくなります。
もうひとつの原因は、インスリンの働きが悪くなることです。インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、2型糖尿病やその前段階になると、インスリンが足りなかったり、効果が弱くなったりします。すると、血糖値が高くなって血管を傷つけたり、動脈硬化を引き起こしたりします。そのため、悪玉コレステロールを減らすことと、2型糖尿病を予防することが、血管の老化を防ぐ方法だと言えます。
2つの血管年齢を若々しく保つ方法は
血管年齢を若返らせるために効果的な飲み物が、私たちが普段から口にしている、「コーヒー」と「トマトジュース」です。その効果について解説しますが、くれぐれも無添加の物や自然に近いものの利用をお願いします。
トマトジュースを飲むとなぜ血管年齢が若返るのか

血管は年をとると硬くなってしまいます。これを動脈硬化と言いますが、悪玉コレステロールが関係しています。悪玉コレステロールは血管にコレステロールを運ぶ働きがありますが、過剰になると血管に詰まってしまいます。
トマトジュースには悪玉コレステロールを減らす成分が含まれているので、動脈硬化の予防に役立ちます。一方、善玉コレステロールは余分なコレステロールを肝臓に戻す働きがあります。コレステロールは全て悪いものではありませんが、悪玉と善玉のバランスが大切です。
コーヒーを飲むとなぜ血管年齢が若返るのか

コーヒーには抗酸化物質が沢山含まれていますので、この抗酸化物質によって血管年齢の若返りに繋がるとされています。例えば、抗酸化作用が強いことで有名なコーヒーに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は生活習慣病を引き起こす活性酸素の働きを抑制する働きがあり、1日3杯程度のコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて血管が柔らかいということが分っています。コーヒーは血液をサラサラにし、血圧やコレステロール値にも良い影響を与えると言われています。また、コーヒーは脳卒中や虚血性心疾患の予防にも効果的である可能性があります。
※抗酸化物質とは・・・(活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く物質のこと。 ポリフェノール、カロテノイドなどの種類がある。 活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える物質のことです)
緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について | 国立研究開発法人 国立がん研究センター
▸ 参考資料:https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3278.html
加工食品を食べる前に、考え方を一工夫

トマトジュースにはリコピンが含まれていますので、悪玉コレステロールを下げてくれる効果があり、また、リコピンはフィットケミカルが含まれていますので抗酸化作用により老化防止が期待できるほか、代謝の促進、免疫力アップと言った効果をもたらしてくれると言われています。
しかし、結局のところ加工食品であることに変わりは有りません。例えば、トマトの場合ですと、季節に合わせて夏場に自然農法や微生物農法で栽培された作物を頂く方が良いですし、コーヒーが仮に無農薬や自然栽培のモノであっても、コーヒーに含まれるカフェインによる脱水症に注意も必要です。
冬場のハウス栽培で育ったトマトや、添加物の入った缶コーヒーを飲んでしまってはあまり意味がないということです。普段から加工食品を極力控えて季節の作物を頂き、日光を浴びて適度な運動を行う方が血管年齢に有効な効果があるのではないでしょうか。
※フィットケミカルとは・・・(植物が紫外線や外注から身を守るために作り出す化学物質のこと)
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