酸化しにくい油はマカダミアナッツオイルがおすすめ|食用と美容の両方に使える理由とは

近年、健康志向の高まりにより、私たちの食生活には多様な栄養素が求められるようになっています。その中でも、特に注目を集めているのが「オメガ7(パルミトレイン酸)」です。本記事では、香り豊かなナッツから得られるこの成分の効果や、新たに登場した酸化に強いオイルの特徴についてまとめています。

マカダミアナッツは、栄養価の高いナッツとして知られるだけでなく、食品用の高級オイルやキャリアオイルとしても注目されています。さらに、ローフードを実践している方の間では、殻付きナッツを選ぶ傾向が強まっているようです。このように、ナッツが持つ多彩な魅力を再発見する機会が広がっています。

マカダミアナッツオイルの魅力

木製のボールに入ったナッツ

ナッツオイルには、マカダミアナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなど、様々な種類のオイルがあり、それぞれに風味や味わいに特徴があります。このナッツオイルの特徴のひとつに、健康維持に欠かせない様々な脂肪酸(オメガ**系等)やビタミン、ミネラルが豊富に含まれていることが挙げられます。

ナッツオイルの栄養と健康効果

  • 抗酸化物質やビタミンEなどの多様な栄養素を含む
  • 不飽和脂肪酸を多く含むことが特徴的で、心臓病や糖尿病などのリスク低減に役立つ
  • 高温にも強いため、フライパンでの調理に適しています
  • フレッシュな風味を持っているため、サラダドレッシングやスパイスと一緒に使用することができます

大量生産されていないものが多いため、値段は比較的高価になりますが、料理やスイーツだけでなくスキンケアやマッサージなどの美容オイルとしても人気が高いのではないでしょうか。

マカダミアナッツは酸化しにくい脂肪酸を含む

マカダミアナッツは酸化しにくい脂肪酸を含む

マカダミアナッツはオメガ7系であるパルミトレイン酸を含む脂肪酸として知られており、美容効果が期待できると言われています。

前提として、油(油脂)は体を細胞・ホルモンなどの体内分泌の材料です。その中でもパルミトレインは不飽和脂肪酸の中でも一価脂肪酸に分類され、オメガ6系オメガ3系の多価不飽和脂肪酸に比べて酸化しにくい事が特徴であると言えます。

油脂は空気中の酸素分子と反応すると酸化をする特徴がありますので、酸化することによって色や味が変化することだけではなく、栄養価が低下し、過酸化脂質という悪い油が出来ると言われています。

それぞれのナッツには特徴がありますが、食用油や美容に使われるオイル、キャリアオイルを選ばれる際には、酸化しにくい油を選ぶことが大切です。

油の酸化と脂肪酸の種類

オイルの種類と二重結合が多いほど酸化しやすい

植物油脂の多くは不飽和脂肪酸に分類されていますが、その中でも一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられます。私たちが利用する油脂は鮮度が良いものを選ぶ必要があることと、酸化しやすい油脂の場合は開封後は早めに利用することをおすすめしています。

ご家庭で揚げ物をした場合、油を2回以上利用する方も多いと思いますが、料理の味が変わったかな?など経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、油脂の酸化が関与しておりフリーラジカル化の可能性がありますので注意が必要です。

フリーラジカル化とは、物質が分子間の結合を失い、分子が破壊されることを意味します。フリーラジカルは、物質の状態が不安定であるため、生命維持に重要な機能を果たしていません。

酸化という視点からそれぞれの油脂の特徴を見てみると、一価不飽和脂肪酸の方が多価不飽和脂肪酸よりも酸化しにくいことが分かります。それぞれの分子構造を見てみると、酸化には炭素と炭素の間の二重結合が有無が関係しており、一価不飽和脂肪酸の方が二重結合が少ないため酸化しにくいと考察が出来ます。

マカダミアナッツオイルの豊富な栄養素

テーブルに並べられた色とりどりのナッツ

ナッツやナッツオイルには、体に良いとされる脂肪酸の他にビタミンやミネラルが豊富に含まれますので、栄養価の高い食材として好まれています。

オメガ7系は血管の栄養素

マカダミアナッツに含まれるオメガ7系脂肪酸であるパルミトレイン酸は、皮脂に多く含まれる構成脂肪酸であり、老化と共に減衰していく脂肪酸でもあります。オイルとして利用する場合、乾燥を防ぐための美容オイルとしてだけでなく、減衰していく脂肪酸を直接補うことの出来る脂肪酸として、美容やエイジングにも効果がありますのでビューティーオイルとも言われています。

また、パルミトレイン酸(POA)には抗酸化作用があり細胞の損傷を防ぐ働きがあることと、特筆すべきは、脳血管に入り込むことのできる数少ない脂肪酸の一つでありますので、体内に取り込まれたPOAは血管細胞壁に容易に吸収され血管の栄養素となります。

体の潤滑を促すミネラルとビタミンが豊富

食材として利用されるナッツはビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。これはナッツ全般に言えることですが、マカダミアナッツは木の実の大様と言われ特に栄養価の高い食材です。

100gあたりのミネラルの成分表(㎎,㎍)
栄養素成分㎎,㎍)100gあたりの量微量ミネラル
カルシウム:Ca48㎎
銅:Cu0.36㎎
鉄:Fe1.8㎎
マグネシウム:Mg95㎎
マンガン:Mn5.1㎎
リン:P200㎎
カリウム:K410㎎
セレン:Se10㎍
ナトリウム:Na1㎎
硫黄:S130㎎
亜鉛:Zn1.2㎎
出典:The Australian Food Composition Database
100gあたりのビタミンの成分表(㎎,㎍)
栄養素成分㎎,㎍)100gあたりの量
ビタミンK5㎍
ビタミンB10.21㎎
ビタミンB20.09㎎
ナイアシン2.1㎎
ビタミンB60.21㎎
葉酸16㎍
パントテン酸0.5㎎
出典:The Australian Food Composition Database

栄養価が高いとされていますが、微量ミネラルを6種類含むことが特徴のナッツであることが分かります。ミネラルには主要ミネラルと微量ミネラルに分類されており、一日の摂取量の目安も厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に定められています。

>>関連記事:はじめてのミネラル意外と知らないミネラルバランス

対して、ビタミンも豊富な食材ですが、中でも葉酸とパントテン酸を含む食材としても知られています。葉酸はビタミンB群の一つで、妊娠中の胎児にとって重要な栄養素となります。具体的には胎児の神経管閉鎖や骨形成をサポートし胎児の脳や骨の発育を促進する栄養素となります。

パントテン酸はビタミンB1として機能し、糖質や脂質の代謝を助ける働きがあります。また、神経細胞の働きを改善する働きもあり、疲労回復や集中力アップに役立つとされています。

まとめ|マカダミアナッツオイルがおすすめの理由

マカダミアナッツオイルは酸化しにくい脂肪酸が多く含まれているため、フリーラジカル化のリスクを抑制する効果が期待できます。さらに、POA(パルミトレイン酸)は血管の栄養源として役立つため、美容面だけでなく、全身の健康維持にも有益です。

また、ビタミンB群の一種である葉酸やパントテン酸も含まれており、これらは胎児の成長をサポートする重要な栄養素となります。そのため、妊娠中の方にも積極的に摂取していただきたい食品です。そして、料理に幅広く応用できる点も魅力で、サラダや炒め物など、さまざまなレシピで手軽に取り入れられます。

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