皆さんは普段の朝食に何を食べていらっしゃいますか?私は全て手作りで、少しのごはんとお味噌汁、卵焼きを食べています。手前味噌や平飼いの卵でしたらとても良いですね。多くの方は朝食の時間を取ることが出来ずに、加工食品を使用した、手軽な食事で済ませている方も多いのではないでしょうか。もしかすると添加物を多く含む、危険な食材を毎日食べているかもしれません。さらに、日本人の身体に適していない食材も一般的な朝食に多く潜んでいます。
この記事を読むことで、危険な食材とその理由が分かり、食事に対する意識を180度変えることが出来ます。危険な朝食ランキングトップ5と題して、その食材に含まれる危険性も併せて解説いたします。
第5位 乳製品
牛乳やヨーグルトが腸内環境を悪化させる
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は朝食で定番ではないでしょうか。乳製品のイメージは腸内環境を整えるなどの健康効果が広く浸透していますので、むしろ健康に良いと毎日欠かさず食べていらっしゃる方も多いと思います。そんな健康的なイメージのある乳製品ですが、最新の研究結果では体に悪い理由も多く見つかっています。乳製品に含まれるカゼインやラクトースが体に悪影響を及ぼすという研究結果で、実際にヨーロッパやアメリカなどの健康先進国ではこれらの情報が広まっていることから、カゼインフリーやラクトースフリーの商品需要が高まっています。
乳製品に含まれる危険性
「カゼイン」が凝固する
カゼインとは牛乳やヨーグルトに含まれるたんぱく質のおよそ80%を占める成分でリンタンパク質の一種です。このカゼインを含まれることが乳製品が危険な原因の一つにあげられています。カゼインは凝固する性質があり酸性の環境下ではさらに固まりやすくなります。
私たちが食べたものは食道を通り胃に運ばれますが牛乳に含まれるカゼインは強酸性の胃の中で固まってしまい消化しきれないまま腸に運ばれてしまします。消化しきれないものを頻繁に摂取すると腸の中に未消化物が多く蓄積してしまい、腸の炎症を引き起こしてしまします。本来、腸から漏れ出すはずのない成分たちが体内に入ることで、体は異常事態が起きたと判断します。そして、異物を処理するために免疫が働き始め炎症が引き起こされます。
それによって、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応、動脈硬化、認知症などの炎症性疾患、関節炎や多発性硬化症などの自己免疫疾患などを引き起こしてしまいます。
「乳糖」を消化できない
海外ではラクトースフリーの商品の需要が伸びていると紹介しましたが、ラクトースとは乳糖のことです。その名の通り糖類の一種ですが、それほど甘みは持っておらず、砂糖の5分の1程度の甘さしかないと言われています。
乳糖自体に危険性はありませんが、日本人を初めアジア人の多くは、乳製品を摂取する文化がなく、乳糖を分解する消化酵素であるラプターゼを持たない人が多い傾向にあります。乳糖が体に合わない人のことを、乳糖不耐症と言いますが、日本人の乳糖不耐症の割合はおよそ80%と言われています。乳糖不耐症の人が乳製品を摂取してしまうと、乳糖を消化しきれずに腸内でガスがたまり、腸を刺激することで様々な不調を引き起こしてしまいます。
具体的な症状として、腹痛、腹部膨満感、復調。下痢、嘔吐などを引き起こしてしまいます。また、乳糖不耐症は自覚症状がなく、知らずのうちに消化不良や体調不良を起こしている可能性があります。そのため、原因不明の体調不良で悩んでいる方は、乳製品が原因の可能性がありますので、2週間ほど乳製品を避けてみて、体調を観察してみてはい。
ミネラルバランスが悪くカルシウムを減少させる
乳製品は栄養が豊富で、骨を強くするイメージが浸透しています。戦後の乳業業界の歴史を辿ると、思わぬ発見があるかもしれませんね。乳製品のうち、特に牛乳を飲むことでカルシウム不足に陥り、骨を弱くすることがわかっています。その原因として挙げられるのが、ミネラルバランスの悪さです。確かに牛乳には多くのカルシウムが含まれていることは事実です。しかし、我々の体には恒常性の機能が備わっており、血中に流れるカルシウムの濃度は一定になるように調節されています。そんな体に牛乳を摂取すると、血中カルシウム濃度が急激に高まり、体は高まったカルシウム濃度を正常に保とうとして、余分なカルシウムを腎臓から尿と一緒に体外へ排出する働きを見せます。結果的に、骨のためにカルシウムをとろうと摂取した牛乳は、反対に体の外にカルシウムを排出し、体内のカルシウムを減少させてしまうというわけです。
また、牛乳に含まれるリンというミネラルは、カルシウムの吸収を阻害する働きがあります。これらに関しては、WHOも言及しており、北欧諸国などを牛乳によるカルシウム摂取量の多い海外諸国では少ない国々と比較して、骨折の確率が高いという事実も発表しています。
第4位 シリアル
砂糖が多く牛乳と一緒に食べる
販売されている多くのシリアルには、「これ一つで1日分の栄養素が摂れます」などの謳い文句が書いていることから、健康に良いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。原材料表示を見ると、ほとんどの場合、3番目に砂糖と書かれていることがわかるかと思います。また、グラノーラの原材料を見ていると、砂糖はもちろんのこと、トランス脂肪酸や大量の添加物など、多くの危険性が潜んでいることが分かります。また、シリアルを朝食に食べている方は、一緒に牛乳を飲むことが多いと思います。
第3位 食パン
グルテンと遺伝子組み換え作物が使用されている
朝食はパン派かご飯派どちらでしょうか。2021年に行われた調査では、朝食のパンの割合がおよそ70%に達するなど、朝食に食べている方も多いのではないでしょうか。パンメーカーのCMも朝食に食べるイメージが擦り込まれていますよね。輸入小麦農林水産省のデータでは、日本で流通しているおよそ9割の小麦が輸入小麦であることが発表されています。
そんな輸入小麦の中には、危険性の高い遺伝子組換え作物の可能性があります。遺伝子組換え作物は、各種機関より安全性が未だに証明されていないことも事実です。グルテンに関するある研究結果では、現代の日本人の80~90%が小麦に合わない体質だと言われており、その原因は小麦に含まれるグルテンが原因とされています。グルテンの危険性として、小麦アレルギーを引き起こす、倦怠感や不安などを引き起こす、グルテン過敏症を引き起こす、カゼインと同様に消化しにくい性質を持つことから、腸へのダメージが示唆されています。
第2位 加工肉
亜硝酸ナトリウムはとても危険な添加物
加工肉はハムやベーコン、ウインナーのことで、焼くだけで手軽に食べられることから朝食に食べている方も多いのではないでしょうか。加工肉が危険な理由として、発色剤として加工肉に共通して使われている亜硝酸ナトリウムが挙げられます。亜硝酸ナトリウムは非常に毒性が強く、人に対しての致死量は0.18gから2.5gと言われています。値の幅が非常に大きいですが、一番小さな単位の場合、猛毒で知られている青酸カリの致死量と同じ値になってしまいます。
また、亜硝酸ナトリウムは肉に含まれるアミンと反応して、ニトロソアミンという物質になります。このニトロソアミンは、強力な発がん性を持っており、摂取し続けるとがんになる確率が非常に高くなります。加工肉を避けることが一番ですが、どうしても食べたい場合は、亜硝酸ナトリウムが使われていない無添加の商品を選ぶようにしましょう。海外の輸入ベーコンなどは亜硝酸ナトリウムを使用していない製品が多いです。
第1位 菓子パン
菓子パンはお化け食品
様々な危険な食材を紹介してきましたが、これらの全ての要素を含んでいるのが菓子パンです。菓子パンはもはや食品ではありません。
- 大量のグルテンが含まれている
- 白砂糖が大量に含まれている
- 遺伝子組み換え小麦が使用されている
菓子パンには、これまで紹介してきた危険性がほぼ全て含まれています。また、シリアルの際にも少し触れましたが、菓子パンにはトランス脂肪酸が含まれている危険性があります。トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種で、日常的に摂取しすぎると、血中のLDLコレステロールを増加させ、がんや肥満、心疾患、動脈硬化などの原因となります。厚生労働省のホームページにも、過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いと記載されているほど、危険性が高いのがトランス脂肪酸です。
また、世界的な機関であるWHOも、トランス脂肪酸摂取が原因の心血管疾患患者の死亡数は毎年50万人を超えると発表しています。このトランス脂肪酸は、EUやアメリカ、カナダ、デンマーク、スイスなど、多くの先進国では使用量を制限するなど規制がありますが、私達が住んでいる日本では、特に規制はなく野放し状態となっています。
まとめ
私を含めて、全ての危険食材、危険食品を避けることは不可能です。この記事で取り上げた危険食品は、あくまで嗜好品としてとらえて、日常の食事に少し取り入れる程度にしてみてください。何かしらの不調が症状として出ている方は、2週間程度、危険食材での摂取を避けて、ご自身の体調の変化を注意深く見てみてください。ご自身の身体と向き合うことで新たな発見があると思います。
また、日常的に摂取している方は、添加物の味に味覚が慣れてしまい、本来の自然の味が薄味であったり、不味く感じてしまう方も多いと思います。継続的に危険食材を避けることが出来れば、自然本来の味が美味しく感じると思いますので、実践していただきたいと思います。
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